ゆうなんとかさんの雑記帳的な。

Twitterで踊ったり音ゲーしたりしてるあの名前がよくわからない人が書いてるらしいよ。

もう少し抽象度の高い話をしましょうか

タイトルは今季TAをしているときに、学生さんに向かって何度か言ったことばです。

コードを1行1行追っかけるのもいいですが、時には「このかたまりは何をしているんだろう」みたいな感じで、少し高いところから眺めるような気分でコードを見るといいかもって思いました。バグがあったときは、全体の流れを見て、おかしいところに目星をつけるという考え方は悪くないと思いますよ。
姿勢を見ていると、困った顔をしている人ほどディスプレイと顔の距離が近いように見えましたしね。腰や目を悪くしますし、視野も狭くなるので、ディスプレイとはある程度距離を保つようにしましょう*1
私の教え方を振り返ってみると、一度じっくり見るように諭したあと、今度は「この辺は何をしている?」と問いかけることが多かったと思います。木の葉を見ている学生さんが抱いている「これは何?」に答えた(つもりの)あと、今度は私のほうから木全体を見るように言って聞かせる感じでしょうか。

実はまた逆のこともしています。これはほかの学生さんと比べて少し進んでいる人から質問を受けたときや、ちょっかいを出して反応したときが多かった気がしますね。前半はバグを修正する、後半は機能を書き加えるというパターンが多かったのもあるかもしれません。どう書いていいかわからない、手も足も出せないっていうときは、ざっくりとした一度流れを一緒に考えます。「とりあえず一緒に考える」というのが大事です、たぶん。手近な紙やコード中のコメントなんかに「ざっくりとした方針」を書き込んだこともありました。そんな感じで「作戦会議」をひととおりやったら、「あとはがんばってね」と手を放します。とりあえずバグをつぶす課題をこなせたということは、ひととおりそこまで歩くことはできたのだから、少し前で待ってあげる感じがいいのかもしれないと思っていた(のかもしれません)。

まどろっこしいといえばまどろっこしいですが、一度ミスってもらうというのもやってます。私自身途中までいい感じだと、ミスったとき極端にやる気が下がるような人でもありますから、最初のほうにミスっておいたほうがいいんじゃないかなって方針です。

正直TAをしている最中はそんな高尚なことを考えていたわけではなく、とにかく一応動くコードをかけるまでひたすらしゃべって、なんとかうなずいてもらおう!って感じでした。今振り返ってみると「ああそうだったかもね」ってだけです。ひょっとしたらそんなことつゆほどにも考えていなかったかもしれませんし、「こんなのも解けないのかよ」って思っていたのかもしれませんよ

*1:演習室のPCなら70㎝くらいは余裕で顔を離せるはずです。ちなみに自室のディスプレイはキーボードをだいぶ手前に持ってきているので1mほど間が空いています。