ゆうなんとかさんの雑記帳的な。

Twitterで踊ったり音ゲーしたりしてるあの名前がよくわからない人が書いてるらしいよ。

音楽ゲームを改めて考えてみる

最近音ゲーの話をしていなかったので、今回はちょっと音ゲー全般に関する話をしてみようと思います。

音楽ゲームとは何か

音楽ゲームと聞いて何を思い浮かべるでしょうか。
一般化すると、完成された、あるいは不完全な音楽に合わせてなにかしらの指示が出るので、そのとおりの行動をとることを目標とするゲームだと言えます。その結果得られる完成された音楽、または達成率を高めることで表示される特別な演出などがいわゆるご褒美となります。
ちなみに私の身の回りで音ゲーマーでない人は、だいたい太鼓の達人か踊るゲーム(Dance Dance Revolution)、ピアノみたいなやつ(beatmanina)をあげてくれます。

音楽ゲームの自由度は低い?

音楽ゲームをプレーしている場面を一見すると、指示通りに動かなければならないし、その許容時間も数十ミリ秒と非常にシビアです。しかもアドリブを入れることはたいていの場合タイミングを外してその操作をしてしまったと判断されてしまったりして不利益*1で、プレーの自由度はかなり低く見えます。

音楽ゲームの自由度はどこにあるのか

それでは音楽ゲームは本当に自由のないマゾゲーなのでしょうか。おそらくそうではないと思います。音楽ゲームはステージでの行動や時間そのものではなく、そのステージの選択肢の自由度が非常に高くなっています。現在ゲームセンターで遊べる音楽ゲームの場合、少ないものでも50曲程度はありますし、それぞれに難易度違いの譜面が用意されており、少なく見積もっても100近いステージがあることになります。自分の力量にあったステージを選択する必要がありますが、そのステージも人間やめたような超上級者にでもならない限り
初心者向けから20〜30は用意されています。このステージの選択肢の数に勝てるのは数独やループコースパズルのような数理パズルやクロスワードみたいなパズルくらいです。

似たようなゲームはあるのか

ひとつにいわゆるタイミングゲーと呼ばれるものがあると思います。不意に何かしらの指示が出されるので、それに素早く反応するゲームです。この手のゲームは「不意に」指示が出されるところにゲーム性があるので、指示の密度は低いです。音楽ゲームの場合、その指示は完全にプログラムされていて、しかもその指示は音楽に合わせて出されるので、タイミングゲーに比べて指示の密度は非常に高くなっています。
また、「弐寺音ゲーじゃなくてシューティング」という冗談があるように、音楽ゲームシューティングゲームとよく似ているという人がいます。昔のシューティングならいざ知らず、現在は「自機を同じように動かせば敵機も同じように弾を撃ってくる」ように敵の行動がプログラムされたシューティングゲームが多いようです。このようなシューティングゲームの場合、突き詰めていくと「特定のタイミングで特定の操作をする」ことが目標となり、音楽ゲームと似たような行動を強いられるようになります。

次に出てくる音楽ゲームはどんなものだろう

今世に出ている音楽ゲームのほとんどは音楽の3要素「リズム・メロディ・ハーモニー」のうち、「リズム」のみにフィーチャーしたものです。メロディをシミュレーションしたゲームとしては「キーボードマニア」がいいところまで行っていると思います*2。「ドラムマニア」もまたしかり(ドラムも基本はリズムを作る楽器ではあるが、ちゃんとシンバルを叩けばシンバルの音が鳴るし、タムをたたけばタムの音が鳴るので、ある程度の手軽さを併せ持ちつつ演奏感を再現できている)。今後はもう少しメロディに焦点を当てて手軽な、あるいは高度に感じにしたものや、音楽の3要素から少し離れて、別の角度から音楽にアプローチしていくゲームが出てくるかもしれません。ただ、現実的なところでは新しいデバイスがどんどん出てきているので、それらを取り入れて、リズムに焦点を当てたゲームが出てくるのが先かもしれません。音楽の3要素の中でどれかひとつだけ体感するなら、リズムが作る側も遊ぶ側も一番お手軽な気がするので。

*1:グルーヴコースターのように特定タイミングでアドリブを入れることでボーナスが得られるゲームもあるが、それでも特定のタイミングで特定の操作をすると高得点が得られるという本筋は覆らない

*2:ただ、非常に難しかったのか消えてしまいましたが…