ゆうなんとかさんの雑記帳的な。

Twitterで踊ったり音ゲーしたりしてるあの名前がよくわからない人が書いてるらしいよ。

今度はちょっと難しい、ちょっと切ない数学のお話。

ようやく読み終わったのですよー

浜村渚の計算ノート 3さつめ 水色コンパスと恋する幾何学 (講談社文庫)

浜村渚の計算ノート 3さつめ 水色コンパスと恋する幾何学 (講談社文庫)


「水色コンパスと恋する幾何学」という副題にもある通り、今回は幾何問題が多く出てきました。難しい話も多いのですが、幾何問題がメインのお話が続くために図が多く出てくるので、ひょっとすると頭に入ってきやすいかもしれません。*1
ちょっとだけですがミレニアム懸賞問題*2に言及されていたり、うんざりするようなあのうねうねする関数が出てきたりと、前2作と比べて少し難易度が高い気がしますね。あのうねうねする関数はとてもかわいらしく、そして少し切ない喩え話でわかりやすく解説してくれます。
前半は数学の基本である論理のお話、揺れる恋心の表現やプロポーズに使えることに定評のあるとある関数のお話*3と、ちょっと重たい目のお話が続きます。
肝心のストーリーはというと、ついにテロ組織「黒い三角定規」の幹部の一人「キューティー・オイラー」と相まみえることになります。息を吐くように「真部分集合ではないけど、共通部分はφではないって感じ?」とか言っちゃうオイラーさんかっこいいです
また、あとがきにもあるのですが、紅斑は作者さんの思い入れのあるあるものを使ったトリックが出てくるお話、函館にある有名な建物がキーアイテムになるお話があります。これらが出てくるところはほんとに楽しそうだなというのが伝わってきます。作者さんも、あとがきで「これをかけて嬉しかった」と語っています。
それにしても、終わり方が少し気になりますね。いよいよ物語が大きく動き出す、そんな予感がしました。

実は続きを買ってきてしまいました


はい。今日は近くの書店で技術書の下見をしていたのですが、

  • 今月は結構お金が飛んでいく
  • 技術書は結構お(ry
  • 今月は(ry

とか言う理由で結局この本を買って来ました。今までは短篇集みたいな感じだったのですが、今回は長編という事だそうです。おそらく副題からしてフェルマーの最終定理がフィーチャーされているんでしょうね。楽しみです。

*1:わかりやすさには個人差があります。

*2:作中ではP≠NP問題、ポアンカレ予想、BSD予想に言及あり。ちなみに解くと1問につき100万ドルもらえるそうな

*3:三角形と関わりのある、有名な某周期関数