やっぱり数学って面白いと思うの。
今月の本を読み終わったので感想です。
浜村渚の計算ノ-ト 2さつめ ふしぎの国の期末テスト (講談社文庫)
- 作者: 青柳碧人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/01/17
- メディア: 文庫
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今回は先月可愛さのあまり表紙買いしてしまった「浜村渚の計算ノート」の続編です。
今回も例によって目次がうわぁ…です*1。でもやっぱり1,2,3,4,5ってなっているのには変わりありませんのであまり気にせず行きましょう。
1つ目のお話では、ルービックキューブが出てくるのですが、前回の数独同様、渚さんは色がバラバラになったルービックキューブのパターンを別のルービックキューブにそっくりそのままコピーさせたあとものの2分足らずで完成させています。ちなみにこのルービックキューブがこのお話での事件の主役であるため、組み合わせのパターンがどうこうという小話がいくつか出てきます。
そして、今回も2つ目のお話で「0」が大活躍します。作中でも、
この、0っていう数字は、本当にやってくれますわね。
というひとことが出てきます。どう「やってくれ」たかは読んで確かめましょう。おそらく目次を見ればなんとなくわかるんじゃないでしょうか…それから、このお話のもうひとつの特徴は、渚が事件を解決しないということでしょう。対策本部の刑事たちが、どうやって事件を暴いていくのか、見ものでもあります。
渚が事件を解決しないもうひとつのお話は第log10000章。「鏡の国のアリス」をフィーチャーしたような世界で武藤刑事が「n進数」頭を悩ませながら、元の世界に戻るために奮闘します。私にとって10進数以外にも2/8/12/16/60進数なんかを知っていて、素数進数以外はあまり抵抗なく読めたのですが、数学が苦手な武藤刑事は、常識がみるみる崩れ去っていくような感覚と「気持ち悪さ」を覚えていたようです。
それから、この本の中で数学の楽しさをいちばん教えてくれたのがlog1000章でしょう。
数学の楽しみの基本は、自分の考えた答えが当たることだ。
簡単な計算問題でも、「正しく解けた!嬉しい!」という気持ちが大事なんだと思わされます。事実、この時の問題は小学生でもわかるような簡単な問題です*2。それでも解けたときは、大の大人でも思わずガッツポーズしてしまう。この気持ちが大切なんだと思います。このへんの気の持ちようは数学以外でも応用できそうですね。うまくモチベーションを上げるために使えれば今よりもいい人生が歩めそうです。
なんだか数学の問題を解いてみたいなぁ…でもちょっとむずかしいのは…と思ったときはこういうbotがあるのでお世話になってみましょう。
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